STCの小さなSGDs

新たなマーケティングによる自助的経済効果

ニュースレターVol.1のメール配信は主に、STCが通訳を派遣させていただいた企業様、そして、日米の弁護士の先生方にお送りしております。

今般のコロナ禍は、それまではオリンピックブームに沸きたっていた日本経済にもありとあらゆる、大きな課題を投げかけました。通訳業界もご多分に漏れず、弊社も遠隔同時通訳(RSI、Remote Simultaneous Interpreting)が本格稼働し始めた昨年秋ごろまでは、航空業界と同程度の経済的損害を受けておりました。

しかしそれは言い換えれば時間というpricelessな贈り物ができたということ。そのようにポジティブに考えて、習い事をしたり、家族との時間を大切に過ごしたりしている同業者も多いように思います。自分は通訳をしながら、曲がりなりにも会社を経営している者として、今まで弊社になかったマーケティング/営業機能を作ろうと初めて考えるようになりました。マーケティングという機能の中で自助的に経済を作り出して、携わる方々に還元できる仕組み作りができないか…そう思ったのです。

私たち通訳がそれぞれに不安を抱えながらも、大過なくコロナ禍を乗り切れてきたのは、一つには、足元の経費が少ないというビジネスモデルが大きいかと思います。今でこそ遠隔通訳のための機器は必要ですが、投資還元率も高いのが会議通訳のビジネスモデルです。そんな自分が何かできないかと小さな一歩を踏み出したのが今回のニュースレター企画です。要は複数の人たちと力を合わせて乗り切れる(それもできれば無理のない範囲で楽しみながら)何か仕組みができないか、と考えたのです。

SDGs前から社会貢献している日本企業

そんなある日、Zoom参加したコーポレートファイナンスのセミナーにおいて、「SDGsという言葉ができる前から、愚直にコミュニティに貢献している日本企業はある」という発言を耳にしました。どうやって今までに全く存在していないマーケティング機能を作り出したらよいか考えあぐねていた自分は、その事実に強く惹かれました。つまり、そういう日本企業の姿を海外に紹介できないかと思うようになったのです。

ライターさんの採用

そういう企業の調査をしようにも、自分には先ずもって時間がありません。

昨年の夏ごろから遠隔同時通訳が技術的基盤としても業界知識としても徐々に本格化する中で、業務時間は以前より少ないにもかかわらず外注通訳さんの教育などに時間が取られるようになりました。また、高齢の家族の世話もあります。そこでライターさんにSDGsに貢献してきた企業の調査と紹介文を書いていただくことにしました。またブログも週一でチームで作成していくことで、自助的なマーケティング機能を生み出せるかどうかを見極めようと思っています。

第1回目は、ライターの太田さんがライオンと五十嵐製紙さんを取り上げてくれました。ライオンの広報の方もお忙しいお時間を割いて、丁寧に記事をチェックしてくださいました。五十嵐製紙さんは、貴重な美しい写真の数々をご提供くださいました。

特に、お子さんの宿題からヒントを得て商品化した、五十嵐製紙さんの紙製品は、紙であるにも関わらず丈夫なストッカーで、色合いも日持ちも良い…。これからは人も物も、自分が本当に好きになれる魂に囲まれて暮らしていこうというポストコロナの自分の仕事の在り方にふさわしい出だしを象徴するものとなりました。

SDGsの精神とは

そうして初めてみて2か月、マーケティングの経費はかかる中で、目に見えない安定した何かが自分の中で産まれてくるのを感じるようになりました。今は結局はマーケティングという自社への還元にしかなっていないかもしれません。しかし、この小さな試みを通して経済的な共存主義への道を歩んでいく足がかりが出来たように思います。

SDGsという活動もマーケティングという業務もやってみないと分からない部分があります。明らかな貢献が分からない中で、それでも何かをしているということに意義がある、それを信じてポストコロナのこれからを歩んでいけたらと願っています。